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DLJ、2001年度の黒字転換見込む~夜間取引にはMSDW証券も参画

  DLJdirect SFG証券は17日、今後の戦略や22日から日本で初めて開始する「夜間取引」サービスなどについて発表した。このなかで國重惇史社長は「厳しい環境下にありながらも口座数、約定件数などは順調に伸びており2001年度は大幅な黒字を見込みたい」と述べた。

  現在、口座数は9万1,000口座、1日あたり注文件数は1万6,000件、同約定件数は8,900件(うち、日本株のみでは7,500件)ある。仮まとめした第3四半期(10-12月期)の約定件数は直前四半期に比べて20%増加しているという。

  また、12月単月の総収入は初めて4億円を超え、年度では50億円(前年48億円)を上回るペースという。また、システム投資の影響で上半期の営業利益は10億5,000万円の損失(前年通期は15億5,000万円の損失)だった。今年の方針について同社長は、提供サービスの拡充を挙げ、「その第1弾が夜間取引。その後も1月下旬から2月にかけて次々と新サービスをリリースする予定」と述べた。

  同証券の夜間取引はゴールドマン・サックス証券の提供するマーケット・メイクサービス「Moon Trade」を使う。開始当初は主要25銘柄を17時~19時まで行うが、2月からは100銘柄程度に拡張し23時30分まで延長する予定。その後、早期に200~300銘柄に増やし、取引時間も米国市場終わった後の6時~8時、11時~12時30分にも可能にする見込み。

  注文は指値注文のみで、手数料は日中取引と同様の2,500円。ただし、Webからの注文入力のみで、電話、マーケットスピード、iモードにはまだ対応していない。上場銘柄の値幅制限はないが店頭銘柄はJASDAQ通常取引最終価格より上下7%以内の気配表示となる。マーケット・メイク方式で、マーケット・メイカーは当初ゴールドマン・サックスだけだったが、モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター(MSDW)証券東京支店も参加する予定。モルガンがメイクする銘柄数は未定。注文画面では、どのメイカーの気配が最良かを判断した上で注文できる仕組みをとっている。

  このほか、夜間取引をする上での情報サービスとして、場中の相場材料などを提供する「今日の夜間取引」(フィスコ提供)、プレスリリースなどその日の企業情報をまとめて提供する「企業開示情報」(ラジオたんぱ提供)を17時をめどに提供開始する。

■URL
・夜間取引
http://www.dljdirect-sfg.co.jp/DLJJapan/PRNT_V_GID_Service_yakan_appli.html
・夜間取引ガイドツアー
http://www.dljdirect-sfg.co.jp/DLJJapan/PRNT_V_GID_Service_yakan_Tour.html
・株式夜間取引がついに幕開け~GS証券が「Moon Trade」を1月開始
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/13/doc1391.htm
・マネックス証券が時間外・夜間取引を計画
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/12/doc402.htm

(別井貴志)
2001/01/17 15:58