NEC（6701）は15日、消費電力を同社従来製品比でおよそ40％削減したゲートアレイ「CMOS-10HDファミリ」を製品化し、受注を開始すると発表した。ブロードバンドの通信・ネットワーク機器などに対応し、3月にはサンプル出荷する。

　 ゲートアレイは、ユーザーのニーズに合わせて自在に回路を組み替えることができるセミカスタマーIC。ある程度まで使用が想定される回路を組み込んでおくので、開発費を削減でき、量産に向いている。今回の新製品は、高密度セル構造の採用でセルベースIC並みの低消費電力を実現し、ゲートアレイ業界では最も高速に動作する製品と仕上がった、という。

　 また、ブロードバンド化によって増え続ける信号数に対応するため、小さなチップ上でも多くの信号ピンが搭載できる多ピン対応技術も確立し、新製品に投入した。

　 価格は、ユーザーの組み合わせやラインナップによって異なる。2001年4月から量産を開始する。