FINANCE Watch
松下が社内ベンチャーファンド~2001年度から3カ年

  松下電器産業(6752)は、2001年度からの3カ年経営計画である「創生21計画」の一環として、今年4月に社内ベンチャーファンドを設立する。創造性のある企業風土を醸成するため、社員の起業マインドの発掘や新規事業の開拓につなげる狙いだ。

  ファンドは「パナソニック・スピンアップ・ファンド(PSUF)」で、創生21計画の実行期間である2001年度から3年間、運営する。資金は当面100億円を用意するが、必要に応じて増額するという。1件当たりの出資額は5億円未満で、松下が51%以上を出資することを条件に、事業提案者の出資もできるようにする。

  投資の判断は3年で単年度の黒字、5年で累損の解消が図れることを基準にする。ベンチャーには現行社員のまま出向するケースと、期限付きの年俸制契約社員となるケースを用意、いずれも成功報酬が得られるようにする。

■URL
・ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010110-1/jn010110-1-7.html
・松下、3カ年で1,400億円のIT投資~4月に松下電子を吸収合併
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/10/doc1616.htm

(沖野宗一)
2001/01/11 10:41