日本ガートナーグループは、2000年第3四半期(7~9月)における世界の携帯電話出荷が1億460万台だったことを発表した。メーカー別ではノキアが30%を突破するシェアで独走している一方、日本企業では松下電機産業(6752)、松下通信工業(6781)のパナソニックブランドが第2四半期の4位から6位に順位を下げた。
市場全体では第4四半期も第3四半期と同様の出荷数になれば2000年トータルでは4億2,000万台をクリアする見通し。
メーカー別ではノキアが圧倒的な強さを発揮し、第1、第2四半期それぞれのシェア27.9%、27.5%を超えて30.6%に達した。これまではモトローラ、エリクソンとの3社で“世界携帯メーカー3強”を形成してきたが、ノキアが抜きん出た形となった。一方の松下グループは順位は下げたものの「出荷数は増加し、シェアも微減にとどまっている」(ガートナー)。
右肩上がりの携帯電話端末市場は今後、南米や東南アジアが需要面では焦点になるとみられ、現在メーカー別では第3グループにあるアルカテルやシーメンスにもシェア増のチャンスがある、としている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/news/010109.html
(市川徹)
2001/01/10
13:58
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