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パソコンの初期不良、故障率とも大幅低下~MM総研調べ

  初期不良率は1.69%、故障率は2.89%に―。IT分野の調査会社であるマルチメディア総合研究所がまとめた、店頭販売における一般消費者向けパソコンのCS(顧客満足度)調査で初期不良の発生や、故障を起こす割合が大きく減少していることが分かった。

  調査は昨年10~11月に、東京と大阪の量販店20店舗を対象に主要メーカー6社について実施した。サンプル数は1万720台。同研究所は1996年8~10月にも同様の調査(メーカーは主要4社、サンプル数4,784台)を行っているが、この時は初期不良率が4.14%、故障率は5.04%だった。

  メーカー別では、初期不良率についてはアップルコンピュータが0.42%で最も低かった。次いで日本IBMの0.71%、NEC(6701)の1.24%などとなっている。また、販売台数に対して修理が必要となった割合である故障率については、ソニー(6758)が1.20%と最も低く、次いで日本IBMの2.36%、アップルの2.52%などとなった。

  同総研は、「インターネットの普及でパソコン販売が急拡大しているが、“こわれない”という信頼性が原動力のひとつになっている」と、指摘している。

■URL
・マルチメディア総合研究所
http://www.m2ri.co.jp/
・3大電気街でソニーが再び2位~MM総研調べ、2000年度上期PC販売
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/08/doc974.htm

(池原照雄)
2001/01/09 16:45