FINANCE Watch
2000年経済重大ニュース~FINANCE Watch版

  今年もいろんなことがありました。そこで、FINANCE Watchの編集部、ウオッチャー、さらには河原雄三グループ(常連執筆陣)を総動員し2000年の経済重大ニュースをかき集めてみました。

  順不同の「FINANCE Watchが選んだ今年の重大ニュース」、読者のあなたが選んだトップニュースは?

【FINANCE Watchが選んだ今年の経済重大ニュース】
■合従連衡(金融)
みずほホールディングス発足
三井住友銀行、UFJ、三菱東京は来春発足へ

■合従連衡(保険)
住友海上・三井海上、日本火災・興亜火災、大東京火災・千代田火災が合併計画発表
業態の垣根を越えた再編も進展、第一生命と安田火災が包括提携。東京海上、朝日生命、日動火災海上は経営統合で合意

■金融機関のネット戦略も活発に
第一勧業銀行、東海銀行がネットバンキングサービス開始、都銀全行出揃う
初のネット専業銀「ジャパンネット銀行」が営業開始

■経営破綻(保険・金融)
第一火災海上保険に業務停止命令、損保会社初の経営破綻
第百生命保険、大正生命保険、千代田生命保、協栄生命保険の4生保が相次ぎ破綻
関西興銀・東京商銀が破綻、北朝鮮系7信組も処理へ

■経営破綻(流通)
長崎屋、会社更生法の適用を申請、負債3,800億円
そごうグループ、民事再生法の適用を申請、負債1兆8,700億円

■問われる企業倫理~不祥事が多発
雪印乳業、食中毒事件で全工場操業停止
三菱自動車がリコールを隠ぺい、運輸省が立ち入り検査
三洋電機、出力不足の太陽光発電システムを販売

■高くついた経営失敗の“罪”
大和銀行、巨額損失事件で現・元役員らに総額7億7,500万ドルの賠償命令
破綻招いたそごうの旧経営陣にも60億円の賠償命令

■大揺れの証券市場
日経平均30銘柄入れ替えが株価下落招く
NYダウ平均、617ドル下げでネットバブル崩壊現実に(4月)
日経平均下げ止まらず、1万3,000円台に(12月)

■ネットバブル崩壊~失速したIT革命の旗手たち
光通信株、8カ月で100分の1に暴落
リキッド・オーディオ・ジャパン社長、逮捕監禁容疑などで逮捕

■証券市場に押し寄せた新たなうねり
ナスダック・ジャパンが取引を開始、取引所間の競争が激化
再編に動くネット証券(日本オンライン+イー・ウイング、日興ビーンズ+インターネット・トレーディング、マネックス+セゾン)

■巨人NTTは今年も主役
NTT接続料がサミット前に日米政治決着、2年間で約20%引き下げへ
iモード加入が1,000万件突破、携帯電話が固定電話を抜く
世界制覇狙うドコモの海外進出が本格化
NTT再々編論議浮上、電気通信審議会がNTT改革促す答申

■DDI、KDD、IDOが合併、KDDI発足
国内第2位の総合通信会社が誕生

■日銀、ゼロ金利政策を解除
速水優総裁の「老いの一徹」が政府・与党の反対押し切る

■徳政令の嵐~借金棒引きラッシュ
時価会計の本格導入が引き金。流通、ゼネコンなどが追随
熊谷組も4,500億円棒引きでようやく越年

■金融再生委員会、日債銀をソフトバンク連合に譲渡決定
1月から「あおぞら銀行」に

■エネルギー政策見直し
三重県知事、中電・芦浜原発計画の白紙撤回を表明
アラビア石油のサウジ採掘権が失効
大口電力の小売り自由化スタート
総合エネルギー調査会、10年ぶりに総合部会再開

■東京都、大手銀行に外形標準課税を導入
都議会が条例を可決、法廷闘争に

■介護保険制度スタート
仕組みへの理解進まず“誤解保険”の汚名も

■金融庁発足
財政と金融の分離が完成

■2,000円札デビュー
市中に流れず、日銀が本支店で両替キャンペーン

■政府、「日本新生のための新発展政策」を決定
IT関連に1兆円投入

■コンピューター2000年問題(Y2K)
トラブルあったが、大山鳴動・・・

(河原雄三)
2000/12/29 10:43