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魚ロボの製作を開始~三菱重工、2001年6月から一般公開

  三菱重工業(7011)は、魚ロボット「三菱アニマトロニクス」の市販1号機の製作を開始した。古代魚のシーラカンス型で、2001年3月に核燃料サイクル開発機構向けに納入し、同機構が建設中の福井県敦賀市の水族館アクアトムで、2000年6月から実際に泳ぐ姿が一般公開される予定。価格は数千万円としている。

  シーラカンス型ロボットは、体長70cm、重さが約12kg。体内にバッテリーを内蔵し、水中無線情報通信を使ったコンピューター制御で動く仕組み。三菱重工が開発したひとつの翼で推進と方向を同時に制御する「弾性振動翼推進制御技術」を応用することで、自由自在に本物そっくりの泳ぎをするという。

  同社は今後、シーラカンスだけでなく肉眼では見ることができない古代・深海魚などをロボット化することも視野に入れており、テーマパークや水族館、科学館向けの受注を見込んでいる。

■URL
・ニュースリリース
http://www.mhi.co.jp/news/sec1/001225.html
・三菱重工業
http://www.mhi.co.jp/
・アイボの友だちに~ソニーが人間型小型ロボットを試作
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/21/doc1120.htm

(塩谷麻樹)
2000/12/27 16:03