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NEC、電子メール事業の新会社を米に設立

  NEC(6701)とNECソフト(4774)は26日、米サンノゼに電子メールを用いたダイレクトマーケティング事業を手がける新会社「Auraline」(オーラライン社)を設立、事業開始したと発表した。NECの米現地法人のNEC Systemsから分離独立させたもので、マルチメディア関連ソフトウェアの開発とインターネットサービスのノウハウを活かし、メールを使ったマーケティング事業を展開していく。

  新会社が提供するサービスは、ダイレクトメール(DM)をネット上で電子的に送付するもの。通常のテキストメールにURLを明記し、受信者にアクセスしてもらうか、HTMLメール形式に変換し送付することで、アニメや音楽なども視聴できるようになる。同社が1999年6月から2カ月間の期間限定で行ったメール広告サービス「動くグリーティングカード夏のキャンペーン」では、5万5,000通の電子メールの発送分のうち、開封率は57%で、メール広告における開封率の平均値10%程度を大幅に上回ったという。

  資本金は570万ドルで、NECが72%、NEC Systemsが19%、NECソフトが9%を出資している。代表者はNEC Systemsの高村淳氏がCEO(最高執行責任者)に就任する。

■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・NECソフト
http://www.necsoft.co.jp/

(塩谷麻樹)
2000/12/26 14:47