NTTファシリティーズは、京都大学、関西大学と共同で、震源で発生した地震が地中から地表に伝わる揺れを高精度に計算できる「地震動予測システム」を実用化した。同社はこのシステム使って発生が懸念されている東海地震などで予想されているマグニチュード8クラスの揺れを計測して揺れ方などを割り出して高層ビルや制震・免震ビルなどの構造設計に適用させていく考えだ。。
システムは、地中断層の不均質な破壊や地盤中での地震波の散乱や減衰、屈折、増幅などあらゆる要素を模擬的に再現できる仕組みをもち、地震の震動を低い振動数から高い振動数まで高精度に設定できるもの。
今後は同システムを使って例えば建築物の部材研究や、地震危険度の高い活断層やプレート付近の地震予測などに効果が期待されており、都市防災シミュレーションにも活用していく考えだ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.ntt-f.co.jp/news/news/news37/news37.html
(塩谷麻樹)
2000/12/26
12:31
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