NTT東日本と西日本は22日、2001年1月および同年5月に実施する市内通話料金の値下げを郵政相に届け出たと発表した。まず1月10日からは東日本のみが3分10円を9円に値下げ、さらに5月1日からは両社とも同8.8円とする。NTT東西の市内料金に較差が生じるのは初めてとなる。
市内料金の値下げは、来年5月から市内、市外など通話地域ごとに電話会社を選ぶ「マイライン」制度が導入されるのに伴い、新電電を含む通信各社が検討している。5月以降の各社の料金は3分8.6~8.8円程度となる見通しだが、NTT東日本は、新電電に先駆けて値下げを実施、市内通話顧客の“流出”を防ぐ狙い。
ただ、2001年3月期決算が赤字見通しのNTT西日本は、1月の値下げを見送ることにした。両社はこのほか、定額の追加料金を払うと割引になる「タイムプライス」などの料金値下げも届け出た。市内通話料金を3分8.8円にした場合の年間値下げ(減収)額は、両社それぞれ約450億円となる。
■URL
・ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0012/001222a.html
・揺れるNTTグループ~「コム」の市内参入で
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/29/doc1197.htm
(沖野宗一)
2000/12/22
14:07
|