東芝(6502)は、次世代メモリのFeRAM(フェロエレクトリック・ランダム・アクセス・メモリ)について独インフィニオンテクノロジーズAGと共同開発することで合意した。同じ不揮発性メモリのフラッシュメモリに比べ、高速なデータの処理が可能。両社は2001年1月から本格的な共同開発に入り、製品化へのスピードアップを図りたい考えだ。
プログラムメモリとフラッシュメモリの両方を備えるFeRAMは、例えば携帯電話で使われるSRAMとフラッシュメモリを組み合わせたマルチパッケージモジュールに代わって機能を果たすほか、ICカードやゲーム機器、モバイル製品への応用が考えられている。
東芝はすでに独自で8メガビットFeRAMを開発済みで、2001年3月にサンプル出荷を予定。独イ社との共同開発はこの8メガビット版をベースに行われる。
2001年早々にもイ社のエンジニア20人が来日し、東芝の研究グループに合流する。将来は64メガビット、128メガビットクラスのFeRAM開発までも両社が共同で進める計画だ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2000_12/pr_j2101.htm
・東芝、業界最大16メガの省電力型SRAM
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/07/doc1299.htm
・世界初のSRAM互換16メガRAM~NECがモバイル向けにサンプル出荷
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/24/doc230.htm
(市川徹)
2000/12/22
12:52
|