JSAT(9442)、ジュピターテレコム(J-COM)、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(4795)、松下電器産業(6752)、ソニー(6758)の5社は、衛星を使ってケーブルテレビ向けのデジタルコンテンツを配信するための企画会社「ケーブルスカイネット企画」を設立した。2001年1月4日から、米AT&Tグループが運用しているHITS(ヘッド・イン・ザ・スカイ)の手法で、ブロードバンド時代にふさわしいケーブルテレビと衛星の強みを組み合わせた日本版HITS構想の事業化を共同で進めていく。
HITSは、統合された配信センターから数多くの全国のケーブルテレビ局に、衛星経由でデジタルコンテンツを配信する運用方法。デジタルケーブルテレビシステムの構築や番組コンテンツの購買面などで効率性を発揮し、これまでのアナログ手法からスムーズにデジタルの多チャンネル、双方向サービスに移行できるとしている。JSATが衛星回線を供給し、J-COMがケーブルテレビにおけるオペレーションノウハウを、スカパーがデジタル番組伝送の運用システム、松下とソニーが送信機から受信機までのハード・システム設計のノウハウをそれぞれ提供し、共同でケーブルテレビのデジタル化を支援していく。
出資構成比率は、JSAT、J-COM、スカパーが各25%、松下、ソニーが各10%。さらにNTTコミュニケーションズとNTT東日本が2.5%ずつ出資している。会社設立後6カ月をめどに、日本版HITS構想の事業化調査をまとめる予定。社長はJSATの今井義博副社長が兼務する。
■URL
・ニュースリリース
http://www.iijnet.or.jp/JSAT/csnet_pr_hp/index.html
・JSAT
http://www.iijnet.or.jp/JSAT/
・J-COM
http://www.jcom.co.jp/
・スカイパーフェクTV!
http://www.skyperfectv.co.jp/
・松下電器産業
http://www.matsushita.co.jp/
・ソニー
http://www.sony.co.jp/
(塩谷麻樹)
2000/12/22
11:03
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