東証は21日、今年の同市場第1部・2部への新規上場企業が131社の見通しとなり、1999年の73社を約8割も上回ることを明らかにした。東証の創設当初や1961年の第2部開設当時を除くと、2年続きの過去最高という。株式相場は、ここに来て大きく崩れているが、今年は空前の新規公開ラッシュとなった。

　 このうち、第1部に直接上場した企業は27社で、これも昨年実績の14社のほぼ倍になった。東証は、昨年8月に第1部の指定基準を緩和した効果と見ている。

　 一方、新興企業向けに1999年11月に開設したマザーズ市場への今年の上場は、27社となる見通し。マザーズ市場は審査基準が緩く、新興企業の上場加速が期待されたものの、6月のナスダック・ジャパンの開設もあって、ペースは頭打ちとなった。マザーズを含む全東証市場への上場企業は、年末には2,056社となる見込み。