イーブックイニシアティブジャパンは、27日から電子書籍配信サービスをスタートさせる。元々ある紙の本をスキャナーで読み込んで電子ファイル化し、購入者に送るもの。独自に開発した専用ソフトによって改ざんなどを防止する仕組みを作り上げたほか、2001年春にはこの媒体のための書き下ろし作品も提供していく。
電子書籍サービスサイト「10daysbook」で最初に始めるのは、画像データに変換した書籍の配信で、紙面のレイアウトや書体、行間など製作者の意図を忠実に表現しようといった狙いからこの方法を、まずは取り入れた。
開発した専用ソフトで文字や挿絵などを高精細に再現するほか、著作権の侵害も防止。さらにWeb上であらかじめ数十ページを試読できる、いわゆる“立ち読み”も可能にした。書店で購入するのと同様に、内容に納得してから購入を決めることができる。
同社は1998年10月から今年3月まで“電子書籍コンソーシアム”で各種のデータ配信実験を行っており、同コンソーシアムに参加した出版社など155社を中心に品揃えを行う。すでに商用の電子化を終えたマンガ類は300巻を超えている、という。
■URL
・電子書籍サービスサイト
http://www.10daysbook.com/
・イーブックイニシアティブジャパン
http://www.ebookjapan.co.jp/
(市川徹)
2000/12/21
11:24
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