川崎製鉄(5403)は、独自開発のコンピューターカラーマッピング技術を英国のオックスフォード・インストゥルメンツ社に特許のライセンスを供与したと発表した。コンピューター上で金属内部の微細構造を瞬時に色付けし、分析に役立てるもの。同社では生物や医療分野へも同技術の応用を進めており、英オックス社への供与で弾みをつける。
コンピューターカラーマッピングは、「世界でも初めて」(同社)の金属内部構造の分析技術。X線や電子線を使って金属材料を構成する微細粒の結晶方位情報を取り、これを基にコンピューターで処理変換する。従来であれば手作業で数カ月かかっていた微細構造の着色作業を、コンピューターで瞬時に完成させる、という。
オックス社は分析装置の世界大手メーカーで、川鉄の技術を使って新しい分析ハードウェアの開発を進める。また川鉄では従来のような金属、電子などの材料マーケットだけでなく医療などの分野にも同技術で進出したい考えだ。
■URL
・川崎製鉄
http://www.kawasaki-steel.co.jp/
(市川徹)
2000/12/20
11:47
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