宮沢喜一蔵相は20日午前の臨時閣議に2001年度の一般会計予算と財政投融資計画の大蔵原案を提出、各省庁に内示した。一般会計の総額は今年度当初比2.7%減の82兆6,524億円。1995年度以来、6年ぶりの減額予算となるが、政策的経費である一般歳出を同1.2%増の48兆6589億円と過去最大規模とし、景気回復の後押しを狙う。今後、大蔵省と各省庁との復活折衝を経て、24日に政府案が閣議決定される運びだ。
来年度予算案について大蔵省は、「大きな不況を経験した経済が回復を始め、21世紀に雄飛していける予算」(宮沢喜一蔵相)と性格づけており、民需主導の自立的な景気回復を後押しすることで、来年度政府経済見通しの実質1.7%成長の達成を目指す。
主な歳入では、税収が50兆7,270億円、税外収入は3兆6,074億円。新規の国債発行(28兆3,180億円)は今年度当初よりも4兆円以上減額、将来の財政再建へ 布石も打つ。一方、財政投融資計画は、同15%減の32兆5,430億円となった。
■URL
・2001年度成長率プラス1.7%に~政府経済見通し
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/19/doc1468.htm
・大蔵省
http://www.mof.go.jp/
(沖野宗一)
2000/12/20
10:22
|