NTTドコモ(9437)、米ヒューレット・パッカード、日本ヒューレット・パッカードの3社は19日、第4世代移動通信システムと呼ばれる「ストリーミング通信の共通基盤技術」について、共同研究することで合意した。3社は今後、移動体通信におけるストリーミング技術のデファクトスタンダードとなり得る新技術開発に向けて研究を進める。
ストリーミング通信は、例えばインターネット上で音楽や動画のデータを受信しながら、再生も同時に行う技術のこと。集まってきたデータを蓄積するバッファリング、データの転送に時間をかけないようにするデジタルデータ圧縮、さらにスムーズな再生につながる同期再生―がストリーミング通信の核であり、今後のポイントになるといわれる。
3社の共同研究はこの技術を携帯電話などの移動体通信に適用し、さらに応用できるような基盤技術に向けてのもの。高速、大容量、低コストの3つを大きな要求条件とし、分散サーバー間の機能分担や、動画配信では映し出す景観の認識や位置情報の取得などにも応用範囲を広げる。
2001年5月に第3世代携帯電話の商用サービスを開始するNTTドコモは、今回の共同研究によって第4世代でも主導権を握っていく考えだ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew1219c.html
・15日からストリーミング実験開始~NTTコムが幅広い帯域で
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/08/doc1330.htm
・電子透かし技術を使って映像配信~NTTが11日から実験開始へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/08/doc369.htm
(市川徹)
2000/12/19
17:41
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