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九州工業大、大規模教育システムにLinux導入

  ターボリナックス・ジャパンは、九州工業大学が新大規模教育システムにTurboLinuxを採用したと発表した。数百人規模の学生が同時にサーバーにアクセスしてもパソコンと同等の安定性を持っていることなどが決定の理由という。九工大では今回導入した情報工学部のほかにもLinux OSの採用拡大を計画している。

  新教育システムは、同大の福岡県戸畑地区と飯塚地区の両エリアにある情報工学部のキャンパスで使われる。関連する学生は合わせて6,300人、Linuxクライアント端末は400台に上る。

  端末の開発は高岳製作所(6621)、各種のシステムの統合は理経(8226)がそれぞれ担当。クライアント端末と共有ファイルサーバーを結び、さらにネットワークがシステム全体に負荷を与えないようにギガビットイーサーネットを使うなどで、信頼性を高めている、という。

  これまで九工大は、UNIXとサーバーによる分散型ネットワークを中心にしてきたが、今回のLinux導入によってハードウェアの故障率低下、多くのクライアント端末をサーバー側からの一元集中管理―などが実現するほか、運用と管理のコストを大幅に軽減する、としている。今後さらにマルチメディア教材や、計画中のバーチャルユニバーサルシティ実験でもLinuxを導入していく見通しだ。

■URL
・ターボリナックス・ジャパン
http://www.turbolinux.co.jp/
・九州工業大学
http://www.kyutech.ac.jp/index-j.html
・Linux、急成長でシェア拡大~IDCの国内サーバーOS予測
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/26/doc832.htm
・慶大、Linuxでキャンパスに大規模システムLinux、急成長でシェア拡大~IDCの国内サーバーOS予測
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/20/doc763.htm

(市川徹)
2000/12/18 11:12