松下電工(6991)はホームネットワーク開発事業で米マイクロソフトと提携し、インターネットインフラを完備した住宅設備システムを商品化する。マイクロソフトの「シンプル・コントロール・プロトコル(SCP)」を導入することで、例えば外出先でも携帯電話から自宅の灯りの消し忘れがないかをチェックできるようになる。2002年中にビジネス化させる。
「SCP」は、メモリー容量やCPUパワーに制限のある照明器具やセンサーなどの設備系機器をコントロールするネットワークプロトコル。主に家庭で使われる製品を、小さなマイコンで動かすことをイメージして設計されている。
これを配線器具や設備機器に組み込むことで、外出先で携帯電話を使って、自宅の電気製品などの消し忘れがないかどうかがチェックでき、安全で快適なサービスを実現できるようになる。
これまで設備機器や家電製品にネット接続機能を搭載することは、高速なCPUと多くのシステムリソースが必要なため、多額の費用がかかっていた。松下電工ではSCPを使えば「特別な配信工事がかからず、需要が拡大すればSCPを組み込んだチップの価格は数百円程度まで下がる」と見通しており、低コストで安心な住宅環境ネットワークを提供できるとしている。
■URL
・松下電工
http://www.mew.co.jp/
・米マイクロソフト
http://www.microsoft.com/
(塩谷麻樹)
2000/12/15
12:28
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