米連邦取引委員会(FTC)は14日(現地時間)、ほぼ1年間にわたって検討してきた米インターネット事業最大手のアメリカ・オンライン(AOL)による、メディア大手、タイム・ワーナー(TW)の買収計画を承認すると発表した。FTCは、焦点となった新会社が保有するCATV網について、競合するすべてのインターネット接続事業者(ISP)に開放することを条件としてつけた。
AOLによるTWの買収は今年1月に発表されていたもので、両社は株式交換方式で合併、「AOL・TW」を設立する。買収額は1,110億ドル(約12兆4,000億円)にのぼる。新会社は、インターネット事業をはじめ、CNNなどのテレビ、ワーナー・ブラザーズの映画、タイム誌などの出版を傘下にもつ世界で最大の総合的なメディア企業となる。
TWはこうした豊富なコンテンツ事業のほか、全米で約2,000万世帯が加入するCATV網を保有している。このため、買収認可に際してFTCは独占的としてCATV網の開放を条件とした。
■URL
・FTCのリリース(英文)
http://www.ftc.gov/opa/2000/12/aol.htm
・AOL
http://www.aol.com
・タイム・ワーナー
http://www.timewarner.com/corp/
・NTTドコモ、AOLとのグローバル提携発表~日本法人に出資
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/27/doc536.htm
(沖野宗一)
2000/12/15
10:27
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