日立製作所(6501)、クラリオン(6796)、ザナヴィ・インフォマティクスの3社は14日、車載情報(CIS)機器の開発製造を行う新会社「エイチ・シー・エックス(HCX)」を、今月21日付で設立する、と発表した。2001年1月から事業を開始する。ナビゲーションシステムなどを中心とするCIS機器は今後さらに市場が拡大するとみられているが、3社は開発効率の向上や製品競争力の強化を目的に共同出資による新会社設立を決めた。
世界のCIS機器市場は、ナビゲーションに通信機能が追加されるなど付加価値の高いシステム構築が進んでいる。また今後は今以上に操作性や耐熱、耐震動性などの面で高い能力が求められていく、とみられている。
そこで3社は競争力の強化を目指してCIS機器開発について新会社を作ることになった。半導体やDVDなど総合力の日立に、カーオーディオで培った車載技術を豊富に持つクラリオン、ナビゲーション技術とノウハウがあるザナヴィがそれぞれの強みを組み合わせることにした。
HCXは、埼玉県戸田市上戸田50番地のクラリオン埼玉事業所内に設置。資本金1億円は、日立51%、クラリオン34%、ザナヴィ15%がそれぞれ出資する。社長には現在日立製作所の自動車機器グループ開発本部長を務める古橋俊夫氏が就任する。
3社からの出向によって当初は60人体制とし、初年度10億円、2年後には100億円の売上高を目指す。
■URL
・ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0012/1214/index.html
(市川徹)
2000/12/14
18:00
|