川上隆三 FJB社長

和田成史 OBC社長

　 富士通ビジネスシステム（8092、FJB）は14日、オービックビジネスコンサルタント（4733、OBC）と連携して中堅企業向け企業間電子取引ビジネス「WebEDI」に本格参入すると発表した。FJBが顧客とする年商50億～1,000億円程度の中堅企業を対象に、その顧客と代理店・特約店など関連取引先とのEDI（データ交換、電子取引）をブラウザーベースで行う「FJB WebEDIサービス」を展開していく。

　 ブラウザー（Web）を使うことで、従来のEDIのように取引先毎に異なるデータ形式や通信回線を用意しなくてもよくなり、文字データ以外の画像や音声データをやりとりすることも可能になった。

　 「FJB WebEDIサービス」は、富士通（6702）製の基盤ソフトウェア「INTERSTAGE」を核に、FJBの受発注業務アプリケーションに加え、OBCが2001年3、4月から随時提供していく予定の財務会計パッケージソフトウェア「奉行シリーズ」をJava化したASP版「ASP奉行（仮称）シリーズ」で構成される。奉行シリーズを使うことで、取引先との会計処理も行えるわけだ。

　 川上隆三FJB社長は「これまでの電子取引は資材調達、サプライ品購入など大企業中心のものだったが、今後中小企業にまで急速に広がっていくだろう」と語った。

　 目標社数と売上は、WebEDIが2001年度300社・20億円、2003年度1,000社・90億円、ASP奉行シリーズが同4,000社・8億円、2万社・40億円としている。

　 なお、OBCの「ASP奉行シリーズ」自体は、提供パートナーとしては今回のFJBが第1弾となるが、今後他のパートナーやサービスに提供していくこともある。