モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター（MSDW）は、日本において個人投資家を中心としたリテール業務を行うため、11日付けで新会社MSDW・ニッポン・セキュリティーズ・リミテッド（MSDW日本証券）の証券業登録を完了した。

　 新会社は、MSDW・ジャパン・リミテッド（和文呼称はMSDW証券）からリテール証券業務を2001年1月15日付けで譲り受けるとともに、100名を超すスタッフも新会社へ異動する。東京都渋谷区恵比寿にあるMSDWグループの日本拠点でも営業展開するが、1月下旬には日本橋に支店第1号店舗ををかまえ営業を開始する予定。

　 MSDWグループは、グローバルな金融サービス企業で、証券、資産運用、クレジットカード・サービス業務などを展開している。

　 日本でのリテール業務の詳細は「今後の店舗展開などもまだ決まってなく、オンライン取引を行うかどうかも全くの未定で、今はただ日本橋支店を開業させることで精一杯な状況」（広報）といい、固まっていないようだ。取り扱い商品は、一般的な国内有価証券の売買としている。

　 一方、MSDWと同じく11日付けで証券業登録を完了した証券会社はほかに、デリバティブ（派生商品）を扱うカルエフピー・バンク証券会社（商号はクレディ・アグリコル・ラザード・フィナンシャル・プロダクツ・バンク）、IPO支援を中心とした日本ファースト証券、主として機関投資家を対象に韓国と日本の株式を扱う韓国証券の東京支店であるサムスン証券、トヨタファイナンシャルサービス証券の合計5社があった。