カシオ計算機(6952)と日本オラクル(4716)は12日、企業向けモバイルソリューションを共同で開発していくことに合意した。オラクルのPDA(携帯情報端末)向けソフトを、カシオの新開発ポケットPC“カシオペアE-707”と組み合わせて、企業がモバイルインターネットを導入する環境を作り上げる。
オラクルのPDA向けWebポータル構築ミドルウェア“Portal-to-Go”は、携帯電話を含めた情報表示能力の小さな端末から既存のインターネットコンテンツへのアクセスや、オラクルのデータベースを様々な言語に変換して表示するといった力を持つ。
一方、カシオペアE-707は、ポケットPCにデータ通信機能を組み込んだモバイルネットワーク端末。NTTドコモ(9437)の携帯電話パケット通信サービス“DoPa”に対応する通信モジュールを本体内に内蔵しており、信頼性の高いネットワークアクセスを可能にしている。
この2つを核にして企業向けのソリューション事業を展開する。端末側で高度なアプリケーション作業をできるようにして、実用的なモバイルシステムを完成させる、としている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.casio.co.jp/productnews/casio_oracle.html
・マイクロソフト、ミドルウェア開発とパートナープログラムスタート~PDA事業強化で
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/06/doc1288.htm
・ペン操作でラクラク~富士通が企業向けモバイル端末
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/20/doc1098.htm
(市川徹)
2000/12/12
15:00
|