UCC上島珈琲(UCC)、三和銀行(8320)、コロンビア国立コーヒー生産者連合会(FNC)の3者は、世界標準のEDI(電子データ交換)によるサービス「ボレロ」を使った電子貿易取引をスタートさせたと発表した。3者はコーヒー豆の輸出入などに同サービスを組み込む。アジアでは初めて、世界的にも2番目の実地取引だという。
システムは、UCCが南米コロンビアからコロンビアコーヒー豆の輸入に伴う貿易書類の安全で素早い事務処理を最大の目的として導入された。BLと呼ばれる船荷証券やインボイス(送り状、請求書)をすべて電子データ化して、従来は各種書類を輸入業者が受け取るまでに10日間以上かかっていたものを、即日で完了させることが可能になったという。発注、物流、決済までの流れがすべて電子化された。
さらに証券類の改ざん防止や輸出事務作業の軽減化、各種情報の共有化―などのメリットもある。3者は輸出入に伴うトレードチェーンを結成し、全ての電子データ情報を同じように共有化する。
UCCは今後、今回のコロンビアをモデルケースとして、ほかの海外コーヒー豆生産地とも同様に取引を進めていく考えだ。
■URL
・UCC上島珈琲
http://www.ucc.co.jp/corp/index.html
・三和銀行
http://www.sanwabank.co.jp/
(市川徹)
2000/12/08
11:04
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