会見する博報堂の宮川智雄社長（左） エイワンアドネットの園田愛一郎社長（中央） KDDIの奥山雄材社長（右）

　 KDDI(9431)、博報堂など5社は6日、KDDIグループの携帯電話ネットサービス「EZweb」を中心としたモバイル広告事業の新会社「エイワンアドネット」を同日設立したと発表した。資本金は4億9,000万円で、出資比率はKDDI51%、博報堂35%。このほか、アサツーディ・ケイなど3社も出資した。

　 広告はバナー型、サイト型、メール型の3タイプとし、2001年2月からの事業開始を目指す。EZWeb上の広告スペースの買い付け、広告の配信、販売まで一貫したマーケティング戦略を行い、特にメール型の広告に力を入れていきたいとしている。

　 同日都内で会見したKDDIの奥山雄材社長は「EZWebの加入者は年内に約500万人に達する見込みで、これまで博報堂と広告配信実験を行ってきたが、十分ビジネス展開できる手ごたえを感じた」と述べた。また、博報堂の宮川智雄社長は「モバイル広告はこの2、3年後には非常に大きな市場になると確信している。当社の生活総合研究所の成果もマーケティングに取り入れていきたい」と自信を示した。

　 社長にはKDDIの園田愛一郎氏が就任した。料金体系などは未定。2000年度は5,000万円、2001年度は14億円、2002年度には37億円の売り上げを見込んでいる。サービス開始当初は携帯事業から始めるが、事業が軌道にのればカーナビや携帯情報端末向けの広告事業に発展させていく構えだ。