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米アップストリームが日本法人設立~アプリックスと共同展開も

  ストリーミング技術開発の米アップストリームは6日、アジアパシフィック地域への事業展開をにらんだ日本法人を設立した、と発表した。同時にアプリックスの組み込み型Java JBlendへの、アップストリームのアプリケーションストリーミング技術の導入に両社が合意したことも明らかにした。2001年末までには、独自のアーキテクチャーでHTML、ウィンドウズアプリケーション、携帯端末向けのJavaアプリケーションを対象としたソリューションを展開する計画だ。

  アップストリーム社は、独自のネットワークベースソフトウェア技術を有する米国先進企業のひとつ。クライアントのコンピューティングパワーを最大限活かし大企業、ASP、コンテンツプロバイダー、携帯電話キャリアなどに向けた新しいアプリケーションアーキテクチャーを実現する技術が強みだ、という。

  日本法人アップストリームは、東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目50-11 明星ビルに本社をおき、社長には長谷川礼司氏が就任。資本金は米ア社100%出資の1億円。長谷川氏は1973年日本IBM入社以来、27年間IT業界の外資系企業に勤務。ボーランド、アップルコンピュータ、ビジネスオブジェクツ・ニホンビーヴィーなどの要職を歴任している。

  また、アプリックスの“JBlend”とアプリケーションストリーミング技術統合は、ネットワークや無線回線を介して、次世代の携帯電話、家庭電化製品や組込端末機器などにおいて幅広い用途のJavaアプリケーションの実行を効率化するのが目的。JBlendは今年4月にJフォングループの次世代の携帯電話プラットフォームに採用することが決まっており、今後も拡大させる計画から今回の統合に結び付いた。

■URL
・米アップストリーム
http://www.appstream.com/
・アプリックス
http://www.aplix.co.jp/

(市川徹)
2000/12/06 15:55