コニカ(4902)とミノルタ(7753)は4日、カラープリンターなどのデジタル機器に適した次世代トナーである「重合トナー」事業の共同出資会社「コニカミノルタサプライズ」(甲府市)を設立し、事業開始したと発表した。新会社は、コニカの子会社のコニカサプライズを母体とし、今回ミノルタが資本参加することで事業体制を強化する。資本金は2億円で、コニカが75%、ミノルタが25%の出資比率となった。
重合トナーは、これまでの粉砕式とは異なる製法で粒の形を均一にできる次世代のトナー。各種のカラーデジタル機器に適しており、画質が飛躍的に向上し、コスト削減を可能にするという。また、省エネ対策や排ガス低減など環境保護面でも優れている。すでに25億円を投じて専門工場を完成しており、年間2000トンの能力をもつ。製品は両社に供給する。
コニカとミノルタは、2000年4月に既に情報機器事業で提携しており、今回の消耗品分野の事業共同化も盛り込まれていた。コニカがもつ高い写真合成技術とミノルタの画像処理技術の融合で、マーケットの首位を目指すとしている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.minolta.com/japan/press00/org/00-12-04_j.html
・コニカ
http://www.konica.co.jp/
・ミノルタ
http://www.minolta.com/japan/
(塩谷麻樹)
2000/12/04
14:22
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