日本におけるインターネットやテクノロジー分野などを中心に、高成長が期待できる未公開企業へ集中投資するウィットジャパン・インベストメント(WJI)は、自社で運用するベンチャー投資ファンド「ウィットジャパン・キャピタル投資事業有限責任組合」に対して、政府系ベンチャーキャピタルである新規事業投資(NBI)から新事業創出促進法に基づき10億円の出資を受けることが決定した。
キャピタル投資事業有限責任組合は新規事業投資のほか、三菱商事、八十二銀行などから出資を受けてすでに作られているファンド「Wit Japan Capital Partner」とあわせてファンド総額最大130億円の運用を予定している。
新規事業投資は1990年6月に設立され、産業基盤整備基金および日本政策投資銀行を通じた政府と、経団連の呼びかけによる民間企業約160社からの出資を原資とし、新事業創出促進法などによる政策的支援の一環としてベンチャー企業に対する出資を行っている。
2000年5月にはイグナイト・ジャパンと東京海上キャピタルが運用し、IT分野のスタートアップ、アーリーステージの企業に投資する「IT2000ファンド」、10月には東京海上キャピタルが運用する「TMCAP2000ファンド」にそれぞれ出資しており、今回の出資は3件目となる。
■URL
・ウィットジャパン・インベストメント
http://www.witji.com/
・新規事業投資
http://www.isif.go.jp/kabu/kabu.html
・ウィット・キャピタル証券
http://www.witcapital.ne.jp/
(別井貴志)
2000/12/01
13:03
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