富士通(6702)の富士通研究所は、携帯電話で事前に発信する相手の状況が分かる“インスタントメッセージサービス”を開発した。急な着信を防ぐには、現在は携帯電話の電源を切るなどの処置しかとれないが、新開発のサービスでは発信した相手に取り込み中――などの情報をあらかじめ伝える機能を備える。今月4日からiモード端末向けの実験サービスを開始し、出来るだけ早い時期での実用化を目指す。
サービスの技術的な仕組みは、携帯電話のサーバーにユーザー本人の任意によるメンバーリストを作り、そのリストに入っている電話番号からの着信については自分の事情や現況を伝える情報を文字やイラストなどで伝えるように設定できる。相手のプレゼンス(現状)が分かってからすぐにワンタッチで電話することも可能。電話する相手のプライバシーに配慮した携帯電話利用が出来るようになる。
すでにこれまでの3カ月間、武庫川女子大でトライアル実験を実施しており、4日からの実験サービスによって普及へのメドをつける。
■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/News/2000/Nov/30.html
(市川徹)
2000/12/01
12:37
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