次世代のページ記述言語であるXMLを使って投資情報を見やすく、またコンピューターで扱いやすくする目的で、2000年4月に米国に設立された世界的な業界団体「IRML.org」は、1日までに3つのワーキンググループを正式発足させ、2001年の第1四半期までに仕様のプロトタイプを完成させ、批評のために公開する予定を明らかにした。
HTMLの次世代版であるXMLを使って投資情報を記述すると、コンピューターでも文面や数字の意味を機械的に把握できるようになるため、さまざまなアプリケーションで自由に数字を操作できるようになることが期待される。例えば、金融機関がたったひとつのXML投資資料から、さまざまなな顧客向けにカスタマイズされた報告書を自動的に作成したり、画面の表示面積が小さい携帯電話のような次世代の端末に向けて投資情報を配信するときでも情報を人力で加工しなくて済むようになる。さらに金融機関同士の情報の交換がスムーズに行われるようになることが予測されるという。
今回結成された3つのワーキンググループは、こうした事柄を実現するためにXMLを標準化するグループ、金融機関のビジネス戦略を大局的に考慮するグループ、そしてさまざまな他の標準化団体との連携を調整するグループ――となる。
■URL
・ニュースリリース
http://www.irml.org/html/unveiled.html
(青木大我)
2000/12/01
12:12
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