京セラ(6971)の米国携帯電話子会社である京セラ・ワイヤレスは27日(現地時間)、「Palm OS」を搭載したCDMA携帯電話「QCP 6035」を発表した。CDMA PCS方式(1,900MHz)、CDMAデジタル携帯通信(800MHz)およびアナログ携帯通信の3方式に対応する。音声通話に加え、文字メッセージや電子メール、Web閲覧などの機能を備えている。同製品は2001年1-3月期に出荷開始の予定。
外形寸法は14.2x6.6x2.2センチで重さは208グラム。「Palm OS v3.5」を採用し、8MBのメモリーを搭載する。リチウム・イオン電池を搭載、CDMAデジタル・モードで最大通話時間は4.5時間、最大待ち受け時間は110時間。
内蔵スピーカーホンや音声命令によるダイヤル機能、ジョグ・ダイヤルを使って電話機の設定や電話帳、通話履歴を操作する機能などにも対応している。Web閲覧用として、「SSL」対応のHTMLブラウザーやWAPブラウザー、Webクリッピング機能などを備えるほか、電子メール・ソフト「Eudora」を搭載する。パソコンと接続してデータの同期を取る「HotSync」機能にも対応している。
同社は今年2月、米QUALCOMMのCDMA携帯電話事業を買収した際、パームを搭載したCDMA携帯電話「pdQ」を獲得。さらに同社は9月、QUALCOMMが米Palmと結んでいたライセンス契約を引継ぎ、新型の携帯電話を開発する計画を明らかにしていた。
■URL
・ニュースリリース
http://www.kyocera-wireless.com/info/news/20001127.htm
・京セラの米法人がPalmをライセンス~次世代携帯を年内にも投入へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/21/doc478.htm
(酒神宏一)
2000/11/28
11:24
|