日立製作所(6501)は27日、医療関連総合コンサルタントの亀田医療情報研究所と提携し、電子カルテ市場に本格参入すると発表した。亀田の電子カルテシステム「KAI」の技術と運用に関するノウハウを生かしたうえで、日立がこれにソリューション技術を組み合わせて医療情報システムの開発技術をベースとした、新しい電子カルテシステムを2001年度中に製品化。2003年までに、同分野で年間150億円の売上を確保したい考えだ。
ここ数年、電子カルテシステムをはじめとする病院の情報化へのニーズが急速に高まっており、今回の提携はこれに応えるかたちで実現した。医療スタッフ間で情報を共有しようという声も多く、チーム医療への発想の転換も両社は具体化させる。
日立は亀田のもつ豊富な電子カルテの運用に関する豊富なノウハウを取り込み、医師や看護婦が処方や検査などの指示を行うオーダーエントリーシステムや医事会計システムと連動した電子カルテシステムの製品を開発する。これにより、診察から会計までの一連の流れの混雑を解消でき、患者へのインフォームドコンセントの充実が図れるとしている。
■URL
・日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
・亀田医療情報研究所
http://www.kameda.or.jp/m_info/
(塩谷麻樹)
2000/11/27
17:15
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