ソフトバンク(9984)の2001年3月期9月連結中間決算は、売上高が1,802億円(前年同期比10.6%減)と出版会社を売却したことなどで2桁の減収となった。しかし、グループ企業の株式売却益などから特別利益を計上し、最終利益は363億1,000万円(前年同期35億1,700万円)と黒字転換した。
決算説明会で孫正義社長は「来年は日本におけるBtoBとブロードバンドの元年」と位置付け、企業間電子商取引のプラットフォームを手がけるグループ企業「日本アリバに大いに期待をしている」という。
また、トラッキング・ストック(業績連動株)にも触れ「ZDネットでトラッキング・ストックを発行した経験を持つが、中間持ち株会社の株式公開・上場を中止したのはトラッキング・ストックを発行する方法を選んだからではない」と述べ、「トラッキング・ストックにしても普通株にしても、どうしても少数株主ができてしまい経営資源の効率を考えるとソフトバンク本体が資金(現金)を得て再配分したほうが良いと判断したため」と説明した。
なお、ヤフー(4689)の決算発表もそうだったが、このところソフトバンクグループの発表はストリーミングを使ってネット上で説明会の模様をライブ中継するケースが多く今回も実施された。
■URL
・ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/
・ソニー、日本初の子会社連動株を発行へ~第1号はSo-netのSCN
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/20/doc1096.htm
(別井貴志)
2000/11/24
19:24
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