ゴールドマン・サックス証券は、インターネット専用の個人向け投資商品「eワラント」の新商品「バスケットeワラント」を12月11日に投入する。バスケットとは、複数の個別銘柄をひとつにパッケージ化したもので、もともとは主にプログラム売買を行う機関投資家向けに株価指標と連動するようにパッケージ化された商品が開発されたのがはじまり。
「バスケットeワラント」は、次世代携帯「W-CDMA」技術などで恩恵を受けると考えられる銘柄群で構成される「次世代携帯電話」、住友電工(5802)や古川電工(5801)などの銘柄群で構成される「光ファイバー」、パソコンの無線通信規格で関連する銘柄群「ブルートゥース」など、当初8つの銘柄・テーマ(バスケット)が用意される。各テーマは、5~15の個別銘柄に限定され、構成比率は満期まで固定される。構成銘柄は、例えば「ブルートゥース」にはスリーコム(COMS)やルーセント(LU)が採用されているなど、外国企業も含まれている(各バスケットの構成銘柄・比率一覧)。
他のeワラントと同様に、少額投資が可能で直接個別銘柄に投資することに比べてハイリスク・ハイリターン。取引単位は1,000ワラント単位で、最低必要投資資金はおよそ3万円(1単位あたり約30円)から。取引時間は9時から19時で、その間、同証券が売値と買値を決定・提示し、電子的にマーケットメイクを行う。取引の決済は、通常の株式と同様に取引日の3営業日後。ワラント満期は発行時18カ月、初回発行のものは2002年7月。
これを扱うオンライン証券は、12月11日からがDLJdirect SFG証券と日興ビーンズ証券(12月4日からeワラントとポケ株ワラントを開始)、その1週間程度あとに日本オンライン証券、2001年2月からがイー・トレード証券となっている。日本オンライン証券と合併することで合意しているイー・ウイング証券も取り扱う予定だが、日本オンライン証券と同時に開始するか、合併後になるかは未定。
他のGS証券商品との比較
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テーマ投資信託との比較
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■URL
・eワラント
http://www.ewarrant.co.jp/
・ポケ株ワラントの対象銘柄を164銘柄に拡充~GS証券
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/21/doc1104.htm
(別井貴志)
2000/11/24
12:31
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