オーストリアに本部をもつWITSA（世界情報技術・サービス連合）は21日（現地時間）、世界の情報通信技術分野の支出が1999年の2.1兆ドルから2003年には3兆ドルへと約1.4倍に急拡大するとのリポート「Digital Planet 2000」を発表した。

　 この間の支出増加額は、1992年から10年間の増加額見込みにほぼ匹敵するとしており、ITや通信技術の急進展が関連市場（支出）の拡大を加速させることになる。リポートは、ハイテク調査会社のIDCの協力を得てまとめた。現状の支出は、世界のGDP（国内総生産）の6.6％に相当しているが、米国に限って見ればGDPのほぼ9％に当たるという。

　 また、中国やブラジルが支出の上位10カ国に入ってきたように、情報通信技術がもたらすニューエコノミーは世界に浸透してきたとしている。