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夜間取引反対者へメール、Webで反論~松井証券社長

  東京証券取引所は21日、夜間取引構想について「引き続き事務局レベルで検討を進める」(土田正顕理事長)と、結論を先送りにしたが、推進派の松井道夫・松井証券社長は、自ら毎日発行しているメールマガジン「道夫が吼える! ~松井証券社長の熱いメッセージ~」で「夜間取引の導入議論について」意見を述べている。この内容は、同証券のWebサイトで誰でも閲覧可能。

  東証には、夜間取引を実施するにあたっての問題点を整理するための作業部会(ワーキング)が今年8月に設置され、同証券もその委員を委嘱されている。

  松井社長のWebサイトでは、夜間取引導入が議論されるようになった発端や背景、その意義についての説明からはじまり、これまでの経緯や導入に反対する向きの主張に対する反論、考え方が述べられている。

  特に、導入に反対する向きが主張する「夜間取引はニーズがない」「夜間の取引は昼間の注文が夜間に移るだけ」「東証が実施すれば参加せざるを得ない=夜間の問い合わせなどに対処できない」「コンプライアンス(法令遵守)=夜間取引は流動性が低いため個人投資家を保護すべき」などについて真っ向から反論している。

  このほか、議論を密室で行うことへの疑問も投じられており、「証券市場の主役である投資家の意見が東証に直接届くことを希望する」として、東証のWebサイト上での意見・感想を募るページに直接リンクを張っている。

■URL
・夜間取引の導入議論について(松井道夫のメッセージ)
http://www.matsui.co.jp/aboutus/spedition/nighttrade/nighttrade1.html
・夜間市場開設を断念~東証、“守旧派”に敗れる
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/20/doc1086.htm
・松井道夫・松井証券社長に聞く
http://www.watch.impress.co.jp/finance/report/articles/001013-1.htm

(別井貴志)
2000/11/21 17:11