NEC(6701)は20日、携帯電話から音声で情報を入力し、インターネット上の情報検索などできるシステムを開発したと発表した。同日からASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式によって、携帯電話のコンテンツサービス事業者などに販売を始めた。
開発したのは「モバイル音声ASPサービス」。これまでボタン操作で行ってきた携帯電話での入力が、音声認識技術により利用者の声で、できるようにした。入力した結果はWeb画面で表示されるほか、音声で聞いて確認することもできるという。「着メロサービス」の曲目オーダーや、鉄道路線検索での駅名入力、さらに商品受発注時の品名入力など、携帯によるネットアクセスでのさまざまな用途に利用できるとしている。
価格は月額80万円(8回線)から。今後3年間で10億円を上回る販売を見込んでいる。一方、NECはこのシステムを使い、同社自体のコンテンツサービスとして、同日からNTTドコモ(9437)の「iモード」向け着メロ配信サービス(月100円~300円)を開始した。6,500曲から、声による入力で試聴や選曲ができる。また同社は、このシステム開発の一環として携帯電話のパケット網から音声認識を利用できる独自技術を開発、特許出願した。
■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/
(池原照雄)
2000/11/20
13:12
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