リキッドオーディオ・ジャパン(4740)は16日、小売店向けKIOSK端末、同システムの「Liquid Kiosk Network 2.0」を12月からスタートさせると発表した。米Liquid Audioが開発したもので、小売店は同端末を店頭に設置することで在庫を抱えることなく新譜や旧譜など商品・楽曲のラインアップを充実させ、試聴やダウンロード販売が可能になる。米国、韓国など4カ国6店舗で導入されている。
端末の画面(ユーザーインターフェース)はタッチパネル方式で、導入店舗にあわせてカスタマイズできる。MDが日本ほど普及していない米国が開発元であるため、記録メディアはCD-Rを採用するが、今後はCD-RとMD両方のメディアをひとつの端末で扱えるようにする。
同社は2001年6月期12月中間決算の業績をKIOSK端末事業の遅れを主因として大幅に下方修正。今回、やっと具体化してきたが、売り上げの計画などはまだ固まっておらず、料金体系も詳細はまだ決まっていない。
複数の小売店と話を進めており、2001年2月頃にはレコード店2店舗ぐらいに端末が設置できそうだとしている。
一方、すでに同様の事業を開始しているのはキオスク型端末機「MUSIC POD」(記録メディアMD採用)で4月から音楽配信事業を展開しているブイシンクで、同社は11月14日に東証マザーズ上場予定だったが相場環境の悪化を理由に上場を延期している。
■URL
・リキッドオーディオ・ジャパン
http://www.liquidaudio.co.jp/
・ミュージックポッド
http://www.musicpod.co.jp/
・ブイシンク
http://www.v-sync.co.jp/
・まだ続くリキッドオーディオのゴタゴタ~業績も大幅下方修正
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/10/doc1008.htm
(別井貴志)
2000/11/16
18:03
|