フリッツ・シーガース日本統括代表

説明会が開かれた丸ノ内カフェ

　 シティバンクは15日、Webサイトに口座を持っていない人にも同行の金融情報サービスを利用してもらうため、金融情報サイトを17日から大幅に刷新し、サービスも拡充すると発表した。

　 同行のフリッツ・シーガース日本統括代表 は「過去、支店数（現在23支店窓口）が少なかったためにサービスの限界を感じたこともあったが、インターネットによって顧客獲得のチャンスが広がり現在200万人の顧客を抱えている」と述べた。200万人のうち、ネットバンキングユーザーは18万人を超えているという。

　 顧客拡大の理由として同氏は「他の銀行の場合、支店とネット口座とを分けてそれぞれの口座をつくらなければならないケースもあるようだが、シティはネット、モバイル、テレホン、ATM、支店というすべてのチャネルを統合したシステムで24時間サービスを提供しているため」と説明した。

　 Web刷新とサービス拡充では、すでに今月1日に始めた投信のネット売買サービスに加え、カスタマイズ可能な金融情報サイトとして「シティワールド」を開始する。現在の同行のトップページがこのサイトとなり、同行に口座をもっていなくても誰でも登録すれば無料で利用できる。これに対し、従来からのネットバンキングサービス「シティダイレクト」は口座をもっている顧客のためのサイトとなり、「ワールド」からログインしていくかたちとなる。

　 「ワールド」は、金融ニュースや分析レポート、データなど6つのコンテンツに分かれており、それぞれをユーザーの好みでレイアウト変更できる。この「ワールド」と「ダイレクト」はIDやパスワードなどをそれぞれ持つかたちになっているが、利便性向上のため年明けからはひとつに統一させる予定。

　 さらに、15日からクレジットカードの「シティバンクカード」をオンラインで申し込むと、最短10分程度で審査結果が電子メールで通知され、当日もしくは翌日にカードが発送されるサービスも開始した。携帯電話でも申込みが可能。国内大手のカード会社のように書類のやり取りなどが不要で、自宅到着まで1週間以上かかることはないとしている。

新Webサイト「シティワールド」