ヤマハ(7951)は15日、映像機器ビジネス分野に参入すると発表した。第一弾として米テキサス・インスツルメンツ社(TI)の協力を得て高画質DLP(デジタルライトプロセッシング)プロジェクターを、2001年春には全世界で販売することに決めた。新ビジネスとして“デジタルミニシアター事業”をスタートさせる。
ヤマハはこれまでスピーカーやアンプなどのいわゆるピュアオーディオで多くの実績を持つほか、ディスプレイやプロジェクターでも開発経験をもっている。これらの音響ジャンルを中心とするノウハウを核にして、高性能プロジェクター製品の開発、販売を決めた。
新製品はTIの投射デバイスDLP方式を採用。従来の液晶に比べ色の再現性が高く、小型光源でも高輝度・高精細な画像が得られる、という。この利点を生かし、さらにヤマハ独自のデジタル技術を盛り込んで、滑らかな動画再生性能、高精細・高品位映像の再現を実現した、としている。
小規模商業施設、地方自治体、大学、リゾートホテルなどの比較的小さな空間をターゲットにして初年度25億円、5年後には100億円のビジネススケールに育て上げる計画だ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/news/scj0077.htm
2000/11/15
15:22
|