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ベクターがLinux製品の取り扱いを開始~レッドハットと提携

  ベクター(2656)は、レッドハットが提供するLinuxをはじめとするオープンソースソフトウェアのディストリビューション(流通・販売)について業務提携した。これまで、レッドハットのLinuxパッケージは店頭販売が中心だったが、今回ネットを通じてのパッケージ販売やサポートライセンスの販売で協力する。

  ベクターとしては、Linuxアプリケーションの流通に本格的に乗り出すかたちとなる。すでに、11月10日から第一弾として同社のソフトウェア製品販売サービス「プロレジ」において日本語環境を実現したLinux配布パッケージ「Vine Linux 2.1 CR」(本体価格9,800円)を、17日の店頭販売に先駆けて予約を受け付けている。同パッケージのベースは「Red Hat Linux 6.2」を採用しており、インストール直後から日本語環境で作業ができるように配慮してあるという。サポートライセンスの販売は年内を予定している。

  一方、レッドハットはネットを通じた流通を行うことでアプリケーション開発者にとっても製品化や流通に伴うコストが削減でき、これがエンタープライズ分野までも含めたLinuxアプリケーションの一層の普及につながると判断している。

■URL
・ニュースリリース
http://www.vector.co.jp/info/news_release/rel001113.html
・プロレジ「Vine Linux」
http://www.vector.co.jp/swreg/catalogue/vinelinux/
・レッドハット
http://www.redhat.com/jp/
・Vine Linux
http://www.vinelinux.org/

(別井貴志)
2000/11/14 11:25