2001年3月29日 15:40現在
日経平均株価 13,072円36銭(-693円15銭)
TOPIX 1,285.20ポイント(-52.09)
値上がり 336銘柄
値下がり 1032銘柄
出来高概算 846百万株
債券先物 6月限 138円32銭(-0円23銭)
為替相場 1ドル=122円67銭
1ユーロ=108円66銭
本日の株式市場は引け際30分程度で急速に売られ、大幅反落となりました。
昨日の米国市場は、ダウが1.6%、ナスダックは6.0%の大幅安でした。ダウも一時 2.5%ほど下落する局面がありました。一昨日引け後に業績悪化見通しを発表した通信機器メーカーのノーテルと、携帯情報端末のパームが大きく売られ、連れてハイテク株が全般に売られました。その後ハイテク株以外にも売りが広がり、ダウ採用銘柄で上げたのは薬品のメルク、ジョンソン&ジョンソン程度でした。シカゴで取引されている日経平均先物も前日大証比270円安で引けました。
米国株安を受け、東京市場もハイテク株などに売りが先行し、下げて始まりました。寄付前に発表された2月の鉱工業生産が弱かったことも売りを誘ったようです。元々、急騰後で利益確定売りが出やすい局面だったこともあり売りが嵩み、日経平均は前場だけで400円ほど値下がりしました。
後場になると、先行して下げていたハイテク株などが次第に下げ渋り、相場全体もやや戻り歩調となりました。しかし後場中頃になると戻りも一服し再び下げ始め、特に引け際の30分で急激に下落しました。先物にまとまった売りが出た模様で、買い方の投げを誘う形となり下げ幅を拡大しました。結局、値下がり銘柄数も1000銘柄を越え、ほぼ全面安の内容でした。
ナスダック安を受けハイテク株が軟調で、TDK、ミツミ電機、松下通信、京セラ、村田製作所、リコーなどは7%程度下落しました。薬品株も下げが目立ち、武田薬品、山之内製薬、第一製薬などが大幅安でした。その他、古河電工、プロミス、キーエンスなどが10%前後下落しました。
主要銘柄が軒並み下げ幅を拡大する中、中小型の低位株の一角が活況でした。東洋シャッター、オリコ、東洋エンジニアリングなどが商いを集め急伸しました。その他では、業績好調が報じられたドトール、リゾートトラストなどの上昇が目立ちました。
債券は続落しました。寄付は弱い鉱工業生産や株安を受け堅調でしたが、ここ数日の地合の悪さを変えるには至らず、次第に値を下げました。為替は昨日の海外市場で一時円高に振れ1ドル=121円台をつけましたが、東京市場では122円台半ばでの揉み合いとなっています。
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