2001年3月28日 15:20現在
日経平均株価 13,765円51銭(+127円18銭)
TOPIX 1337.29ポイント(+7.62)
値上がり 699銘柄
値下がり 655銘柄
出来高概算 872百万株
債券先物6月限 138円55銭 (-0円84銭)
為替相場 1ドル=122円18銭
1ユーロ=109円28銭
本日の株式市場は、情報通信株を中心に反発しました。
先日の米国市場は、ダウ、ナスダックとも大幅高となりました。朝方行われたグリーンスパン議長の講演の中で、金融政策に関する発言がなかったことから、金融緩和期待がやや後退し、株式は一時小安い場面もありました。しかし午前10時に発表された3月の消費者信頼感指数が市場の予想に反し大幅な改善を見せたことから、景気後退懸念が後退し、株価は上昇に転じました。なお、引け後に発表された携帯情報端末メーカーのパームと、カナダの通信機器メーカー、ノーテルがいずれも業績見通しを下方修正し、時間外取引で株価が軟調となっています。
本日の日本市場は続伸した米国市場を好感し、寄付きより反発して始まりました。日経平均株価は一時100円ほど上昇する場面もみられましたが、シカゴで24時間取引されているナスダック100指数先物などが軟調となっていることなどから、ハイテク株の一角が下げに転じるなど、その後は方向感のない展開となり、昨日終値付近での小幅な値動きが前場を通して続きました。
しかし後場入り後、株価は先物主導で再びジリ高基調となりました。本日の米国市場を見極めたいとの向きも多く、様子見ムードの強い状況が続きましたが、決算期末のドレッシング買い期待や、来週には緊急経済対策の発表が見込まれることから、買いの優勢な状況が続いていたようです。また2部指数は6日続伸しています。
物色動向は、TDK、アドバンテスト、住友電工、松下通信、太陽誘電、ドコモ、ソフトバンク、セガ、CSKなど、情報通信関連セクターが買われました。また、本日も中低位株の一角が商いを集め、川崎製鉄、新日鉄、オリコ、日商岩井などが出来高を伴って上昇、石油株も堅調で、昭和シェル、東燃ゼネなどが昨年来高値を更新しています。そのほか、アイワが2日連続のストップ高となり、7000万株の自社株買いが報じられた積水ハウスも一時ストップ高となるなど、企業の変化への期待が大きく評価されている面も見られるようです。
一方、円高が進行したことから、自動車など輸出関連に軟調な銘柄が目立ち、トヨタ自動車、ホンダ、日産などが下落しました。また武田薬品、エーザイなど薬品株の一角が軟調となったほか、キヤノン、富士フイルム、花王、信越化学、三洋信販、日本カーボンなども下落しています。
債券は前場揉み合いの後、後場に入って期末の薄商いの中、株価底入れ感の強まりから下げ幅を広げ、一時先物は1円以上の値下がりとなりました。一方為替は、昨日の海外市場で一時123円台までドルが上昇、その後121円台まで下落するなど値動きの荒い展開となりました。本日の東京市場でも円高基調で始まり、122円を挟んだ推移となっています。
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