予想以上の下落となった米国株式市場に加えて、ドレッシング買いへの期待も肩透かしとなり、昨日の日経平均は大引けにかけて一段安の展開、今年最大の下げ幅を記録している。昨日のナスダックも続落となっているが、本日は昨日急落の反動に加えて、決算期末でのドレッシング買い、公的資金買いなどの期待も高まり、指数主導での反発が望めそうだ。とりわけ、昨日の下げがきつかった値がさハイテク株が注目され、TDK(6762)、京セラ(6971)、ファナック()、ローム(6963)、古河電工(5801)などの押し目買い意欲が強まろう。
年度末に週末が加わり、証券ディーラーの参加は限定的となりそうであり、その分、低位株から値嵩株へと注目が移行する可能性も高そうだ。本日は注目材料が数多く散見されている。市場参加者が限定的となるなか、本日のみならず来週以降も注目したいものが揃っている。
東京湾岸への「エコタウン」構想では、三井造船(7003)などガス化溶融炉メーカーのほか、ダイオキシン関連が幅広く物色される可能性がある。また、サムスン電子のカーボンナノチューブTV商品化からナノテク関連も再度賑わいそうだ。グンゼ産業(8101)を始め、日本カーボン(5302)やノリタケ(5331)、群栄化学(4229)など注目される。住友電工(5802)の超伝導材電線開発から、昭和電線(5805)など超伝導関連銘柄も期待できよう。ゲームショー関連や好業績観測が多くなっているWDM関連なども来週初めにかけて注目される。
個別の材料では、米投資ファンドが保有比率上位になってきているダイア建設(8858)やクラリオン(6796)、グッドイヤーとの提携拡大観測が強まる住友ゴム(5110)、人口骨開発の東芝セラ(5213)、医薬原料生産能力倍増の高砂香料(4914)、ニッケル水素電池量産のYUASA(6933)、中期計画が伝えられている十字屋(8259)などが注目される。
社長人事で確執?と一部報じられているマツモトキヨシ(9875)、値下げ競争が激化している外食産業、通信産業はネガティブイメージが強まりそうだ。
株式会社フィスコ
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