ノーテルショックが波及して予想以上の下げとなった米国株式市場、東京市場もこの影響は避けられない状況となりそうだ。年度末を控えて機関投資家によるハイテク株の押し目買いも過度には期待できそうにもない。また、証券自己も期末要因から日計り商い的な色彩を強めており、より順バリ的な動きが強まっていく見通し。動きは一方向に傾きやすく、材料株でも昨日のグンゼ産業(8101)のような乱高下をする銘柄が増えてきそうだ。
本日も物色の中心は低位の材料株となりそうだ。なかでは、空売りの解禁が伝えられているなかで、大型受注が一部報じられている東洋エンジ(6330)、ストップ高となったCSK(9737)の連想からセガ(7964)などの動きが注目されよう。
昨日戻り高値更新の日揮(1963)も今年度受注3000億円達成などフォロー材料が伝えられている。決算発表のアラビア石油(1603)、大量保有報告書で横文字株主登場のトーヨーカネツ(6369)、空売り増加のオリコ(8585)なども引続き商いを集めそうだ。
下方修正を発表した三菱自動車(7211)だが、資本提携先2社のねじれ現象の先行きなど不透明感も依然として強く、悪抜け感は生じそうもない。三菱重工(7011)にとっては、ほぼ織りこみずみの下方修正だが、久方ぶりの500円回復が視野に入っている状況下、地合いの悪化の中で戻り売り圧力の強さが認識されてしまう展開か。
業績上方修正を正式発表の全日空(9202)、昨日は出尽しと捉えられたものの、本日の説明会をきっかけにアナリストの評価も高まりそうであり、あらためて注目したいところ。また、みずほHD(8305)の不良債権処理上積み報道なども話題となりそうだ。
株式会社フィスコ
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