いすゞ自動車
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ディーゼルエンジン・ビジネスが本格寄与へ
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GMグループのディーゼルエンジン事業を一手に引き受けているが、ポーランドや米国で生産している高性能ディーゼルエンジンが来3月期以降、本格的に業績に寄与する見通しにある。このため、国内トラック事業での構造改革効果も加わり、来期の連結経常利益は4期ぶりに黒字浮上となろう。
99年12月からGMグループのオペル向けにポーランドで生産しているエンジンは、2000年の15万5000基に対し2001年には7割増の26万基に増加する見込みのほか、今秋以降はホンダ向けへの供給も始まる。
また昨年夏からGMのフルサイズ・ピックアップ・トラック向けに生産を始めた排気量6.6リットルのV8エンジンの事業は、2001年には立ち上がり費用の発生がなくなり、黒字化してくる見通し。国内では夏以降にサーブ向け高級V6エンジンの生産もスタートする。こうした量産効果などにより、ディーゼルエンジン・ビジネスでは100億円単位の収益の改善が見込まれている。欧州でのディーゼルエンジン人気、米国での同社のディーゼルエンジンに対する評判の高さから、今後も海外でのエンジン・ビジネスは順調に拡大してこよう。
また懸案の国内トラック事業については、ここにきて国内景気に不透明感があるものの、調達コストや人員削減、国内トラック在庫の圧縮などの効果が発現してこよう。今年5月にはさらなる構造改革を目指した中期経営計画を策定する予定。
立花証券企業調査部専任次長
脇屋 元
☆印は筆者あるいは筆者が所属する会社の判断を、☆の数に置き換えたものです。
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