昨日は往年の仕手株などを含めて低位材料株が一斉乱舞の展開となった。米ナスダックの反落などで、急ピッチの上昇を続けていた主力株には警戒感が強まり、実質新年度入りで動きやすくなった証券ディーラーの資金が集中する格好となっている。
本日は、昨日反落となった主力株に押し目買いの気運が高まるかが注目されるが、米国株高や期末のドレッシング期待を背景に、順調に反発の動きを辿ると予想される。業績上方修正のホンダ(7267)にまず焦点が集まりそうだ。米国での強さが評価されることになりそうだが、自動車セクターなどにはユーロ安による影響がリスク要因として再浮上してこよう。同様に、業績方修正企業では全日空(9202)の修正観測幅にもサプライズが強まってこよう。明日説明会が開催されることもあり、追加の新材料期待なども高まりそうである。
ほか、注目される材料としては、マイカル(8269)のカード子会社売却があげられる。時価と比べたTOB価格の高さからマイカルカード(8519)はこれにさや寄せの展開となろうが、妙味は、他のカード事業を行っている企業となり、ダイエーOMC(8258)などは思惑から賑わう可能性が高そうだ。マイカル(8269)自身に関しては、ほぼ既定路線どおりであり、売却先候補にはシティなど外資系の名前もあっただけに、それほど上昇余地は大きくないと見る。
株式会社フィスコ
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