昨日は主力ハイテク株から低位材料株まで一斉高の展開、持ち合い解消売りの峠越えで需給が改善方向にあるなか、政策期待やドレッシング期待が高まった。日経平均は25日線との乖離が10%近くにまで達するなどから、短期的な調整は必要とされるところだろう。米国で半導体関連が軟調だったことを受けて、本日のハイテク株には戻り売り圧力が高まる展開と想定される。
日産自動車(7201)や昭和電工(4004)など、主力株ではこれまでの逆行高銘柄に資金が再度シフトしてこよう。また、実質新年度入りで自己商いの動きも活発化が予想される。低位材料株は全般的に昨日までの強地合いが継続されよう。
なお、ハイテク株では、昨日戻り高値を更新しているソニー(6758)の動きが注目される。子会社アイワ(6761)のリストラ策が同社にどう影響するか、「クルーソー」のトランスメタに出資していることなどがどう評価されるかに関心が集まろう。アイワ(6761)に関しては、リストラ策に対するアナリストの評価が揃って高くなっているもよう。中期目標の遅れや今後のグループ内での位置付けの不透明さなどは懸念として残るが、予想以上に評価される展開となりそうだ。
昨日の後場には日経平均入れ替えに伴う売買が活発化した。本日は寄りつき後新規採用株や銀行株には逆バリ的な動きが強まる見通し。ただ、銀行株に関しては、株買上げ機構が金融機関の保有分に限定との伝えられていることは、需給面からネガティブとの見方も広がりそうではある。
昨日ストップ高となったソフトバンク(9984)は、米国ネット関連株の堅調もあり本日も買い先行か、ディーラーの注目度も高まり一段と活発な商いが見込まれる。次世代携帯用動画データをパソコン画面で表示するソフトを開発したハドソン(4822)、来年度好業績観測のJR東日本(9020)、来期復配目標の日本金属工業(5479)、Xbox向けソフトをゲームショウで発売するコナミ(9766)、おもちゃショーで評判だったとされているトミー(7867)などが注目されよう
株式会社フィスコ
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