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電話の通話料が当面タダに? 未使用テレホンカードで通話料を節約
2023年12月24日 09:30
かつてテレホンカードと言えば、電話を掛ける用途だけでなく、ノベルティやお土産としても重宝されていました。しかし現在は携帯電話・スマホの普及もあって、テレホンカードが使える公衆電話の数そのものがめっきり減り、若年層の人の中には、そもそも使ったことがない、使い方自体わからないという人も少なくないようです。
そんなテレホンカードをいまなお所有している人は、40代以上の人には多いはず。大量に束で保存しているわけではなくとも、自宅の隅々まで探せば1~2枚は見つかるという人は、決して少なくないでしょう。今回は、今やすっかり骨董品となったテレホンカードを使って、固定電話のダイヤル通話料を浮かせる方法を紹介します。
未使用のテレホンカードをダイヤル通話料に充当できる
未使用のテレホンカードは、金券ショップなどで買い取ってもらうこともできますが、その額は500円のテレホンカードで300円程度と、おおむね額面の6~7割程度。切手などの金券にも言えることですが、レートは決して高くはなく、使い切る方法があるのならば、そちらを優先したほうが無難です。
そこで浮上するのが、NTTが用意している、テレホンカードをダイヤル通話料の支払いに充てるサービスです。手数料は1枚55円で済み、送料もかかりません。もしテレホンカードが手元に何十枚と残っているならば、数カ月単位もしくは年単位で、ダイヤル通話料をゼロにすることも不可能ではありません。
ざっと手順を紹介すると、NTT東日本もしくは西日本のホームページにアクセスし、「通話料支払充当申込書」と「送付先宛名ラベル」(いずれもPDF)をダウンロード。後者を印刷して封筒に貼り付けたのち、記入を終えた前者を印刷してテレホンカードとともに封入します。
準備が終われば、郵便局の窓口に持ち込んで特定記録郵便で発送します。といっても前述のラベルがこの特定記録郵便に対応したフォーマットですので、窓口に提出するだけで構いません。切手代の支払も不要です。
到着するとその旨を知らせる通知が届くとともに、ダイヤル通話料への充当が始まります。残額は毎月の請求書に明記されますので、あとどれくらい残っているか、わざわざ問い合わせる必要もありません。
回線使用料には充当できないなど制限もチラホラ
このように、台紙を切ったり貼ったりする手間はかかりますが、方法としては安全確実で、枚数をまとめて行なえば、そう負担になるものではありません。またテレホンカード1枚ごとにかかる55円の取扱手数料にしても、最初の月の請求書の中で相殺されますので、新たな支払も発生しません。
もっとも、注意すべき点もいくつかあります。ひとつはテレホンカードは未使用品に限られること。穴が開いた使いかけのカードについては対象外となります。まあこれは当然といえば当然でしょう。
また一時期販売されていた3,000円や5,000円といった高額テレホンカードは、いったん1,000円のテレホンカードに交換してから申し込む必要があり、そのぶん手間および手数料が余分にかかることになります。
さらに充当できるのは、固定電話回線におけるダイヤル通話料のみとなっており、回線使用料などには充当できません。また携帯電話の料金の支払いに充当することもできないため、日々悩みのタネとなっているスマホ代に充当することは、残念ながらできません。
と、制限はちょくちょくあるのですが、これまで存在すら忘れていたであろうテレホンカードをかき集めることで、見た目のダイヤル通話料をしばらくゼロにできるのは魅力的です。テレホンカードが発掘されるたびにこのサービスを利用している筆者は、ここ何年かはすべてこのテレホンカードから充当した通話料で支払っているほどです。
実はこっそり平成元年から行なわれているこのサービス、多くの枚数を所有している人にとっては相当な金額になるはずで、このご時世助かるという人も多いはず。年末年始の大掃除でテレホンカードを意識して探してみてはいかがでしょうか。